
ルネサンス期フランスで建設されたフォンテーヌブロー宮殿
フランスのルネサンスは15世紀末から17世紀初頭にかけて、イタリアルネサンスがひと段落した後に展開されました。
16世紀にはフランス国王主導の文芸保護政策が開始され、ヴァロワ朝はレオナルドダヴィンチなどのイタリアの優れた画家を宮廷に招くなどして、フォンテーヌブロー派と呼ばれる画家グループを育成しました。
フランスルネサンスの特徴はイタリアとそう変わらず、人間性(ヒューマニズム)の重視、自由な発想の精神が追及されていました。
そのため文学面ではラブレーの『ガルガンチュワ物語』のように既存の権威を風刺する作品が広く読まれ、人気を集めるようになりました。(同作はのちに禁書処分に)
フランスルネサンス期の思想家としてはモンテーニュが有名で、彼の著した随筆集『エセー』は、合理的思考の尊重や批判精神の重要性を訴えかけ、人間性研究の先駆けとしてヨーロッパ各国に影響を与えています。
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