パウロ(5年 - 60年頃)は、キリスト教の使徒で、新約聖書の著者の1人として知られる人物です。ユダヤ名で「サウロ」とも。共和政ローマ末期のキリキア州タルススにて、ユダヤ人の子として生を受けました。もともとは厳格なユダヤ教徒としてキリスト教徒を迫害する側でしたが、「天の声」を聞いたことで間違いに気づき、自身がキリスト教徒として伝道活動を行うようになりました。そんなパウロですが、今度はユダヤ教徒から敵視されるようになり、エルサレムで捕らえられ、獄中生活を送った後に、59年頃、暴君ネロによるキリスト教徒虐殺の中で殺されたといわれています。
パウロはもとは厳格なユダヤ教徒であり、キリスト教徒を迫害する側でしたが、ある時イエスの声を聞いて回心し、キリスト教徒に改宗。その後エーゲ海沿岸各地で伝道活動を行った為、キリスト教史においてパウロは、キリスト教が世界宗教として飛躍するきっかけを作った功績が認められています。
パウロは「信仰のみによって義とされる」・・・つまり律法による行いではなく、神を信じ神を拠り所とするからこそ神の民になれる、という信念をもっており、この考えは教父アウグスティヌスに継承され、後世に大きな影響をおよぼしました。
ユダヤ教徒の子として、ローマ帝国統治下のキリキア属州タルススに生まれる。生まれながらローマ市民権を持っていた。
十字架にかけられイエスが死去する。
ユダヤ教徒としてキリスト教徒を迫害する側だったパウロだが、天からイエスの声を聞き、回心する。以後キリスト教徒として伝道活動を開始した。
ネロ帝によるキリスト教迫害の中で斬首刑に処され死去。
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