歴史的に「宗教改革」と呼ばれる改革運動は、1517年ルターが『九十五か条の論題』を発表したことをきっかけに始まりました。
『九十五か条の論題』は、カトリック教会の腐敗や贖宥状(免罪符)の販売を批判する内容。これが翻訳されてヨーロッパ中で読まれるようになったことで、ドイツをはじめ、フランス、オランダ、イギリスなど各地の改革運動を喚起したのです。
宗教改革に端を発する改革運動は1648年、三十年戦争の講和条約「ヴェストファーレン条約(ウェストファリア条約)」で信教の自由が認められ、カトリックとプロテスタントの争いに終止符が打たれたことで、一応の終息をみました。
テル・ボルフ画『ミュンスターにおけるウェストファリア条約締結の儀』
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