アリス・ギイとは何をした人?~世界初の女性映画監督兼製作者~

アリス・ギイとは

アリス・ギイは19世紀末から20世紀初頭のフランスの映画監督であり製作者であった。世界初の女性映画監督兼製作者として映画史に名を残したことで知られる。本ページでは、このあたりのバックグラウンドと後世への影響について詳しく掘り下げていく。

アリス・ギイとは何をした人?~世界初の女性映画監督兼製作者~


アリス・ギイの基本情報

 

本名:アリス・ギイ=ブラシェ
誕生:1873年フランス
死没:1968年アメリカ
代表作品:『キャベツ畑の妖精』


アリス・ギイ(1873年 - 1968年)は映画草創期を代表するフランスの映画監督です。世界初の女性映画監督兼製作者であり、リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスに並ぶ映画界のパイオニアとして知られています。
パリ郊外ヴァンセンヌの森近郊に生まれ、大手映画会社ゴーモンの秘書として映画界入り。やがて同社で映画製作を任されるようになりました。1896年最初の監督作品である『キャベツ畑の妖精』の制作を手がけ、当時にしておそらく世界で唯一の女性映画監督となっています。以後監督として如実に頭角をあらわし、1906年のミラノ万国博覧で金メダルを受賞、1910年には自身の映画会社も設立しました。1922年、同じく映画監督の夫ハーバート・ブラシェとの離婚にともない引退しますが、彼女はそれまでに1000本もの映画製作に関わり、映画史に計り知れない影響をもたらしたのです。



アリス・ギイの作品


『キャベツ畑の妖精』

『キャベツ畑の妖精』は、アリス・ギイ最初の監督作品です。キャベツ畑に現れた妖精が、キャベツから次々と赤ちゃんを取り出して見せていくという斬新な内容で、「赤ん坊はキャベツ畑から買ってくる。」というフランスの古い言い伝えを反映しています。



『落ち葉』

『落ち葉』は、1912年に公開された無声短編映画です。死にゆく妹を助けようとする勇敢な兄を描いたメロドラマとなっています。



『愚者とお金』

『愚者とお金』は、1912年に公開されたサイレントコメディ映画です。キャスト全員がアフリカ系アメリカ人という、当時にしては非常に意欲的な作品となっています。