サレルノの歴史

サレルノの歴史

サレルノは中世に医学校が設立され、医学の中心として名声を得た都市だ。ノルマン人やアンジュー家の支配を経て南イタリア史に大きな足跡を残した。本ページでは、サレルノの学問的役割や政治的背景、文化的影響を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

サレルノの歴史

サレルノのパエストゥム遺跡


サレルノ(伊:Salerno)は、イタリア南部カンパニア州に属する、地中海式農業がさかんな都市です。古代エトルリア人により建設された町に起源を持ち、前2世紀移行はローマ植民市「サレルヌム(Salernum)」として発展していきました。


西ローマ帝国崩壊後は、東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の支配を経て、ベネベント公国統治のもと近代都市の基礎が形成。9世紀には自由都市となり、南イタリアの政治的・経済的中心都市として繁栄するようになりました。


多くの優秀な医者を輩出したヨーロッパ最古の医科学校サレルノ医学校が設立されたのもこの時期です。第二次世界大戦(1939~1945年)では連合軍によるイタリア攻略の為の上陸作戦(アヴァランチ作戦)が行われています。