ギリシャ神話における「海の神」とは?

半馬半魚のヒッポカムポスを駆るポセイドン

 

ギリシア神話には様々な神が存在しています。戦いの神、愛の神などの人間の行動に関わる神などの他に、大地の神、風の神など、「自然そのもの」を司る神も数多く出てきます。その中でも最大級に畏怖と崇敬の対象になっているのは、やはり海の神ポセイドンでしょう。

 

 

 

ポセイドンの特徴

ポセイドンは最高神ゼウスの兄弟であり、オリンポス十二神の一柱として、ギリシア神話の神々の中でも屈指の権威と実力を備えています。ギリシャの古代民族であるペラスゴイ人が信仰していた大地の神(地震の神)がそのモデルではないかと考えられ、海だけではなく地震の神でもあり、全大陸への支配力を有していたとされています。

 

ポセイドンは、ローマ神話ネプチューンと同一視されています。

 

ポセイドンの逸話

トリアイナという三又の矛を持っており、それによって自在に大津波や地震を引き起こすとされています。馬を作って人間に乗馬を教えたり、塩水の井戸を沸かせたりもしますが、非常に荒々しく粗暴な性格だったとされ、そのせいで海の女神アムトピリテーに求婚を断られたという逸話も。また、人間たちを罰するために海の怪物を操り大暴れさせることもあります。