オランダと中国の正式な外交関係は1954年から始まりますが、オランダ人と中国人の民族交流自体は、17世紀以来と古い歴史を持ちます。
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17世紀のオランダは繁栄の頂点にあり、「オランダ海上帝国」と呼ばれるほど、広大な海上利権を有していました。そんな情勢下、オランダ人商人が、広州と台湾の西海岸に交易所を設置し、商業活動を行う中で、中国人とのさかんな交流が行われていたのです。
オランダは、中国におけるウイグル人や少数民族の弾圧を非難するUNHRCへの共同書簡に署名するなど、中国政府に対して批判的な姿勢もありますが、経済的な結びつきの強さから、基本的には友好関係を維持しています。2014年、オランダ政府は、習近平主席を国賓として招待しています。
オランダはEU諸国の中で、中国にとって3番目に大きな貿易相手国となっている他、オランダ企業による中国への投資も莫大で、オランダ経済にとって中国は重要な位置を占めています。
例えば1980年代、台湾に潜水艦を輸出していたオランダが、中国からの抗議を受け、輸出を取りやめたりしているのも、そういった背景があります。
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