ノルウェーにおいて移民人口は総人口(500万人)の1割以上を占めており、高福祉で住みやすいことに定評のあるノルウェーへの移住を求める人は少なくありません。移民で最も多いのはポーランド出身者で、次いでスウェーデン、パキスタン、イラク、ソマリアといった順になっています。
他のヨーロッパ諸国同様、「移民に仕事を奪われる」「社会の秩序を乱される」「福祉システムを脅かす」といった危機感から移民受け入れに対する反対する声は小さくなく、2011年には一部の過激派が移民推進を掲げる政党に対しテロ事件を起こしています(ノルウェー連続テロ事件)。
こんな事件を受けてもなお、2013年の総選挙では移民反対派が選挙で勝ってしまうほど、ノルウェーにおける移民反対の声は根深いのです。近年は世論の意向を受け、政府が移民受け入れに関する基準を厳しくしたこともあり、ノルウェーへの移民申請者は減少傾向にあります。
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