イタリアの国土
イタリアで最大の気候区は地中海性気候(夏は高温乾燥、冬は温暖湿潤)ですが、この国は南北に細長く山がちな国なので、地域によってかなり気候差があることは知っておかねばなりません。
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ローマやナポリがある南部や諸島部は、ケッペンの気候区分における地中海性気候地域にあたります。夏は高温で日差しが強い乾燥期ですが、冬になると気温が落ち着き、雨もよく降るようになります。また初夏には、アフリカ・サハラ砂漠から地中海を越えて、時に砂嵐もともなう高温湿潤の南風(シロッコ)が到来することで知られます。
ミラノ(※1)やヴェニス、トリノなどの都市があり、アルプス山脈に近い北部は、ケッペンの気候区分における温暖湿潤気候地域にあたります。年間通して降水量が多い、夏に蒸し暑いなどの特徴がみられます。南部と違って曇りや雨の日が多く、午後・夜間に雷雨が発生することも珍しくありません。またアドリア海側の海岸部は、冬と春に冷たいボラ風(※2)の影響を受けることでも知られます。
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