フィン・ウゴル語族に属し、エストニア共和国の公用語であるエストニア語。

 

その起源は遥か昔にまでさかのぼり、ヨーロッパ諸言語の中でも屈指の長い歴史を持っています。

 

 

起源

エストニア語の起源はフィン・ウゴル語族にあり、最初はウラル山脈周辺で話されていたと考えられています。

 

エストニア語は同じ言語群に属するフィンランド語に似ており、数千年前にはほぼ同じ言語だった様です。

 

中世以降の発展

中世から近代にかけて、エストニア語はその形を大きく変えてきました。

 

ドイツ騎士団やデンマーク、スウェーデン、ロシアなどの支配を受ける中で、これらの言語から多くの借用語を取り入れるようになったのです。

 

特に、行政や宗教の用語はドイツ語から、商業用語はロシア語から影響を受けているんですよ。

 

近代のエストニア語

19世紀に入ると、エストニアの国民意識の覚醒期にともない、エストニア語は大きな変化を遂げました。

 

ナショナリズムが高まったこの時期には、エストニア語の研究が進み、文学作品も多く生み出されました。また、辞書や文法書が作成され、エストニア語の標準化が進みました。