マルケ州

マルケ州の州都アンコーナの大聖堂

 

マルケ州(伊:Marche)は、イタリア中部・アドリア海沿岸およびアペニン山脈麓に広がる州で、イタリア有数の港湾都市アンコーナを州都に持ちます。チーズやワインの生産がさかんで、海の恵みと山の恵みによる、多種多様な食文化が根付く地方として知られ、“グルメのメッカ”として多くの観光客が訪れます。

 

マルケ州の成り立ち

古代ギリシア人が建設した植民市に起源を持ち、前3世紀以降はローマの港として発展。西ローマ帝国滅亡後は、東ローマ(ビザンティン帝国)領時代を経て、教皇領の支配下に入り、ルネサンス期にはウルビーノを中心として、画家ラファエロを輩出するなど芸術文化に花開きました。1860年、イタリア統一運動(リソルジメント)の中でサルデーニャ王国に併合され、翌1861年には統一完成にともない成立したイタリア王国の一部となりました。