大航海時代以降開始された三角貿易とは?

 

 

三角貿易は、大航海時代以降、大西洋を挟んで行われたヨーロッパ・アフリカ・アメリカの三点を経由する貿易のことです。

 

この三角貿易によりヨーロッパ列強には莫大な富がもたらされた反面、富を貪り取られたアフリカ社会は大きな打撃を受けることになりました。

 

三角貿易が始められた理由

大航海時代が開始されると、ヨーロッパ人はアメリカ大陸に進出し、鉱山や大農園での労働力に先住民を使役するようになりました。

 

しかし過酷な労働と、ヨーロッパ人が持ち込んだ感染症で先住民の人口が激減したため、たちまち労働力不足に陥ってしまいます。

 

そこで安価な労働力として黒人奴隷の需要が増え、ヨーロッパ(毛織物・武器など)→アフリカ(黒人奴隷)→アメリカ(砂糖・綿花・タバコなど)という三角貿易が開始されたのです。

 

イギリスはこの三角貿易で莫大な利益をあげ、のちに近代世界をリードする産業革命推進の原資にしています。