1861年から1867年まで、フランスはメキシコへ出兵しました。これはヨーロッパの大国がアメリカ大陸の事情に直接介入した貴重な事例となります。このメキシコ出兵に対して、アメリカはどのような対応を取ったのでしょうか。彼らの動きは、新大陸の秩序や、さらにはフランスのメキシコ政策に影響を与えました。

 

 

 

南北戦争との関連

フランスのメキシコ出兵が行われた時期は、アメリカが南北戦争の最中であったため、その初期においてはアメリカ政府は直接的な対応を避けました。内戦における資源や軍事力の消耗により、アメリカは対フランス対策にまで手を伸ばせる余裕がありませんでした。

 

一方的な反対表明

しかし、アメリカ政府はこのフランスの行動を黙って見過ごすわけではありませんでした。1862年、南北戦争中のアメリカ政府は、フランスのメキシコ侵攻に対する公式な反対表明を行いました。この反対表明は、アメリカが提唱する「モンロー主義」に基づいており、新大陸におけるヨーロッパ諸国の干渉に反対するものでした。

 

南北戦争後の行動

南北戦争が終わると、アメリカはフランスのメキシコ出兵に対してより積極的な行動をとり始めます。軍事的援助を通じてメキシコのレジスタンスを支援した他、フランスに対しメキシコからの撤退を求める圧力を強めました。結果的に、フランスは1867年に撤退を決定しました。