サルスティウスの基本情報
生誕:前86年アミテルヌム
死没:前35年ローマ
拠点:ピンキウス丘
民族:ローマ人
主著:『カティリナの陰謀』『ユグルタ戦記』『歴史』
サルスティウス(前86年 - 前35年)は古代ローマ共和政末期の歴史家で、『カティリナの陰謀』『ユグルタ戦記』『歴史』などの著者として知られています。もともとは元老院議員としてカエサルに仕え要職を歴任していましたが、カエサル暗殺後政界を退き、ピンキウス丘の私邸にて執筆活動に専念するようになりました。
そんなサルスティウスの著作は、『カティリナの陰謀』では60年代のカティリナによる国家転覆を目論んだ陰謀事件を、『ユグルタ戦記』ではヌミディア王位継承にローマが介入したことを発端として起こった戦争を、『歴史』ではローマ史全般を扱っています。このような功績からタキトゥスからは「ローマ最高の歴史家」と評し、彼の著書はラテン文学黄金期を代表する読み物の一つとして、ルネサンス以降広く読まれ、後世の西洋文学に大きな影響を与えたのです。
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スッラの死からサルスティウス自身が生きた時代までを書いたといわれる歴史書です。書かれたことは確かですが、大部分は消失しており、詳細な内容は不明となっています。
カティリナによる国家転覆事件の顛末を扱った著作です。
ローマがヌミディアの王位継承争いに介入した際に起こった、ユグルタ王との戦争を扱った著作です。
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