大空位時代はいつからいつまで?

中世ヨーロッパ、特に聖ローマ帝国の歴史において重要な一時期を指す大空位時代。しかし、具体的にはこの大空位時代がいつからいつまで続いたのでしょうか。この問いに答えるためには、歴史的な背景とその時期に生じた具体的な出来事について理解することが重要です。

 

 

大空位時代の開始

大空位時代は、1250年に始まります。この年は聖ローマ皇帝フリードリヒ2世が亡くなり、その死によってスタウフェン家の系譜が断絶した年です。フリードリヒ2世の死後、帝国内では後継者を巡る混乱と権力闘争が広がりました。

 

開始年は他の説も

 

なお大空位時代の開始を1254年または1256年とする見解も存在します。大空位時代の開始は皇帝の死だけでなく、帝国内の権力動向や貴族間の政治的判断によっても影響を受けているからです。

 

■1254年開始説
1254年とする主張の根拠は、この年にフリードリヒ2世の息子であるコンラート4世が死亡し、彼の唯一の正統な後継者であった2歳のコンラート(後のコンラディン)がシチリア王位を継承したことによります。多くの貴族たちは幼少のコンラディンが帝国全体を統治する能力を持つとは考えていませんでした。したがって、彼らは新たな皇帝を選出する必要性を感じ、1254年を大空位時代の開始と考えるようになりました。

 

■1256年開始説
一方で、1256年を開始年とする理由は、フリードリヒ2世の遺産を継承すべきコンラート4世の弟マンフレディがこの年に死亡し、スタウフェン家が完全に断絶したためです。マンフレディの死はスタウフェン家による帝国の統治の終焉を意味し、その結果として大空位時代が始まったと見ることができます。

 

大空位時代の影響

この時期は、帝国の統治機構が弱体化し、地方の封建領主が自立を強め、内部での権力闘争が激化しました。これにより帝国の統一性が大きく損なわれ、帝国内の領邦間での紛争が多発しました。結果として、大空位時代は聖ローマ帝国の統一性と権威の低下をもたらす重要な要因となりました。

 

大空位時代の終結

大空位時代は、1273年に終わりを告げます。この年に、皇帝選挙によりハプスブルク家出身のルドルフ1世が新たに聖ローマ皇帝に選出されました。彼の即位により、23年間に及んだ大空位時代は終わりを迎えました。

 

大空位時代は、1250年から1273年までの23年間に及びました。この時期は、聖ローマ皇帝の地位が空位となり、皇帝の後継者を巡る混乱と権力闘争が帝国全体に広がった時期でした。最終的に、1273年にハプスブルク家のルドルフ1世が皇帝に選出され、大空位時代は終わりを迎えました。