ポーランド国旗の色の意味とは?

ポーランドの国旗

 

ポーランドの国旗は白と赤の二つの横縞が並んで表示されている横二色旗です。白は実直さや善を、赤は勇敢を表します。建国者であるレヒが夕日を背景に飛ぶ白鷲を見て旗にされたとも言われ、白地の部分に白い鷲をあしらった国章が入るものもあります。

 

国旗の歴史

ポーランドは東にロシア、西にドイツ、南にハンガリーがあり、さらにその先にはトルコがあるという立地の国です。中世では、モンゴルやオスマン帝国の圧力を受け、近世ではナポレオンに占領され、近代に入るとドイツに攻められ、ドイツが劣勢になるとソ連に攻められるという憂き目に遭っています。

 

18世紀には周囲の強国がポーランドの争奪戦を繰り広げ、国土を分割し尽くした結果、一度は国家そのものが消滅しています。20世紀にようやく国土を回復したかと思ったら第二次大戦の勃発にともないナチス・ドイツソ連により占領されてしまいます。

 

戦後もポーランド東部がソ連に併合され、ほかの地域も共産政権による全体主義的支配が続きました。長い長い不遇の時代が終わったのは冷戦の終結した1989年。自由選挙により非共産党政権が成立し、ようやく民主国家として真の独立を得ることができたのです。

 

ポーランドの国旗というのは、古来よりヨーロッパの門番のような役割を果たし、何度も消滅の危機にさらされながらも、力強く生き抜いてきたポーランド国民の不屈の精神を表した国民のシンボルなのです。