フランスにおける「スイーツ(お菓子)」の歴史

マドレーヌ、エクレア、マカロンなど数えあげればきりがないほど多様で、世界的にも評価が高いフランスのお菓子は、ヨーロッパ諸国との関わりによって発展してきました。

 

その歴史・政治的な背景と、スイーツの発展を解説します。

 

 

中世時代

中世のフランスにおいて、砂糖は貴重品でした。

 

修道院や教会には、はちみつや穀物が農家から納められていて、宗教上の催事やミサの時には「ガレット」や「ゴーフル」などのお菓子が焼かれて市民に配られることもあったようです。

 

この時代のお菓子は、貴族や聖職者の特権だったようです。

 

その後、11?13世紀の十字軍の遠征により、砂糖はヨーロッパに広く伝わっていくことになります。

 

14世紀以降ルネッサンス時代

ヨーロッパ各国の植民地の拡大や新大陸到達などによってコーヒー、カカオ、スパイスなどがヨーロッパにもたらされ、また、フランスと各国の政略結婚により、他国から新しいものや習慣がはいってくる時代を迎えました。

 

その典型としてはイタリア出身でアンリ二世の王妃、カトリーヌ・ド・メディシスの例があげられます。

 

彼女がフランス王家に嫁ぐ際、イタリアから菓子職人も連れてきて、「マカロン」「ジェラート」「ジェノワーズ」といったお菓子が伝えられたのです。

 

この婚姻により、文化的に進んでいたイタリアから、すべての生活様式が伝わることとなりました。

 

その後、ブルボン王朝の時代になると、砂糖が流通し外国からチョコレートが入ってくるようになり、お菓子のバリエーションは増えていきました。

 

ですが一般市民には、まだまだ高価だったのでお菓子を食べられるのは一部の貴族と修道院、教会に限られていました。

 

近代フランス

フランス革命のあと、王政が廃止され共和制となったフランスでは、身分制度が崩壊しました。

 

特権階級の廃止により、貴族家庭のおかかえだった菓子職人は職を失い、街中にお菓子を売る店を開店しはじめたのです。

 

こうして上流階級のための貴重品だったお菓子が、市民の間に知られていきました。

 

20世紀からは、製造・冷蔵・流通技術の発達により、嗜好品として貴重だった「バウムクーヘン」「ザッハトルテ」もより一般的で身近なお菓子になっていきました。