ウィルバーフォースとは何をした人?〜奴隷廃止運動に尽力〜

 

ウィルバーフォースの基本情報

 

全名:ウィリアム・ウィルバーフォース
誕生:1759年にて
死没:1833年にて
思想:福音主義
政策・実績:奴隷廃止法の成立

 

ウィルバーフォース(1759年 - 1833年)はイギリスの政治家で、奴隷貿易および奴隷制の廃止運動を推進し、実現させた功績知られる人物です。1780年に下院議員になり、福音主義と人道主義の立場から、友人小ピットと共同で奴隷廃止運動に尽力するようになりました。1787年奴隷貿易廃止運動の議会指導者となり、保守勢力の反対に合いながらも、粘り強く運動を続け、1807年イギリス帝国における奴隷貿易廃止法を成立させたのです。また彼の死の直後には奴隷解放法も成立しています。

 

 

ウィルバーフォースの経歴

1759年 誕生

イギリス、キングストン・アポン・ハルに貿易商の裕福な家庭の子として生まれる。

 

1776年 ケンブリッジ大学に入学

ケンブリッジ大学に入学し、そこで後のイギリス首相ウィリアム・ピットと出会い、かけがいのない友人となる。

 

1780年 国会議員に

21歳にしてハル選出の国会議員となり、軍事や貿易など様々な政策論議に参加するようになる。

 

1783年 ピットが首相に

友人ピットが首相となり、ウィルバーフォースはその重要な支援者となる。

 

1787年 奴隷廃止運動の開始

85年、聖職者ジョン・ニュートンの影響で福音主義に目覚め、87年から反奴隷運動を開始する。89年には奴隷貿易は反道徳的であるとする演説を行っている。

 

1789年 フランス革命

フランスにてフランス革命が勃発し、90年代には革命から発展したフランス革命戦争への参戦により奴隷貿易廃止の論議は妨げられることとなる。

 

1799年 奴隷貿易規制法の制定

奴隷輸送船の過密状況を解消する奴隷貿易規制法が制定される。

 

1824年 議員辞職

重い病気にかかり議員辞職した。

 

1833年 死去/奴隷廃止法の成立

奴隷制廃止法案が庶民院の第3読会を通過。ウィルバーフォースは病床でその報せを聞き喜ぶも、翌日死去。その1か月後、イギリス帝国にいる全ての奴隷に自由を与える奴隷制廃止法が成立した。