チェコの国名の由来

チェコの正式名称はチェコ共和国。この国が共和制を採用する独立国であることを示しています。「チェコ」という名前の由来はスラブ系民族のチェコ人からきています。スラブ人はヨーロッパ各地に存在し、チェコ人は西スラブ人に当たります。

 

国名の変遷

元は「チェコスロバキア」という隣国スロバキアと一体の国でしたが、1993年に両国が分離したことによって成立しました。チェコスロバキアの前はボヘミア王国という国が存在し、中世から近世にかけて栄えていましたが、1867年以降オーストリアの支配を受けるようになり、1918年オーストリア帝国の崩壊とともに消滅。後進の国としてチェコスロバキア共和国が成立した…という流れがあります。

 

チェコスロバキア共和国は第二次世界大戦を経て、解体・復活をして1960年にはチェコスロバキア社会主義共和国となりました。その後1989年に民主化革命で共産党が崩壊したことによって、チェコおよびスロバキア連邦共和国に名称を変更しました。しかしこの名称を巡って対立が発生したため1992年両国は連邦解消に同意し、1993年1月1日にチェコ共和国とスロバキア共和国が成立したのです。