アナーニ事件はフランス王が教皇を捕らえた出来事だ。これにより教会権威が揺らぎ、王権が強まった。本ページでは、ヨーロッパの宗教権威や政治権力、社会の変化を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

アナーニ事件と三部会
アナーニ事件はフランスの三部会の後押しを受けて展開した。王権と国民代表の結束が教皇に対抗する力を強めたのである。本ページでは、ヨーロッパの政治制度や宗教対立、国家形成を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。
1303年に起きたアナーニ事件は、聖職者に対する課税をめぐるフランス国王フィリップ4世とボニファティウス8世の対立がきっかけですが、事件の前の1302年、世論を味方につけるためにフィリップ4世が開催したのが三部会です。
最初の三部会を開催したフィリップ4世(在位:1285 ~ 1314年)
これが最初の三部会開催とされ、フィリップ4世はこれで課税の承認をとりつけたことで、教皇襲撃を決めています。三部会はアナーニ事件に正当性を与えていたのですね。
またアナーニ事件の後の1308年にも三部会を開催していますが、この時もまた教皇との対立で世論を味方につけるためという同じ目的での招集でした。
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