フランスの移民・難民政策をわかりやすく解説

フランスは19世紀から出生率の低下を受けての労働力や兵力の不足を補うために、移民の受け入れを開始しています。さらに20世紀以降は、戦争・紛争から逃れてきた中東やアフリカ出身の難民、母国での不況から職を求めてやってきたスペイン・ポルトガル・東欧諸国出身の移民などを多数受け入れてきました。

 

移民はフランスにおける安価かつ重要な労働力となり、経済復興や成長において計り知れない貢献をしてきたのです。

 

またフランスで圧倒的に人気なスポーツといえばサッカーですが、サッカー代表チームは移民の末裔や海外出身者が多く、移民による多民族国家となったフランスにとって「国民統合の象徴」のような存在になっています。

 

移民受け入れの問題

低賃金労働に従事する移民が多く、移民が他に行き場のないことを利用した悪質な雇用者も少なくありません。移民とその子孫の高い失業率が社会問題になっており、生活苦への不満から労働者や失業者による抗議運動・暴動がたびたび起こっています。

 

そしてイスラム原理主義者によるテロ事件が頻繁に起こるようになったことで、世論がイスラム教徒排斥に傾きつつあり、それをうけ2010年にはサルコジ政権が「ブルカ禁止法」を成立させています。