スウェーデンの行政区分

スウェーデンの行政区間は、地方(ランドスカープ:landskap)-県(レン:lan)-基礎自治体(コミューン:kommun)に分けることができます。

 

 

地方(ランドスカープ:landskap)

数:25

 

地方(landskap)は、歴史的な政治区分に起源をもつ行政区間です。地方によって文化や言葉が異なるため、人々のアイデンティティを形成する要素にもなっています。天気予報やニュース番組でよく耳にする言葉です。ランドスカープには、行政的な機関が置かれているわけではありません。あくまでも文化的、地理的な基準に沿って分けられているエリアです。

 

県(レン:lan)

数:21

 

県(lan)は、日本でいう都道府県です。機能的にも都道府県に当たり、国会や中央政府の直下に位置する行政機関と言えます。レンは基本的に、県内の行政や警察などの運営を担います。レンには、ランスティング(Landsting)という機関が併設されています。これは、広域連合と訳すことができる行政区間です。レンが県内の行政や警察事項を取り扱う一方、ランスティングは医療や保険制度を請け負います。

 

基礎自治体(コミューン:kommun)

数:290

 

日本の市町村にあたる、スウェーデンの行政区間です。歴史的に統合や再編を繰り返しているので、将来的にも数が変わる可能性があります。コミューンの役割は、地域の教育や障害者支援、衛生管理や都市計画、そして社会福祉です。社会福祉を扱うコミューンですが、医療についてはラスティングが請け負っているので担当外となっています。