ヨーロッパの音楽史

ヨーロッパ文化圏発祥の音楽のことを西洋音楽といい、他の様々な文化と同様、古代ギリシャに起源を持っています。古代ギリシャにおいて音楽というのは、結婚式・葬儀・祭司・演劇などあらゆる場面で演奏され、ピタゴラスやプラトンなどにより音楽理論の研究も行われるほど、社会一般に馴染んだものでした。つまりギリシアに起源を持つヨーロッパにとって音楽というのは歴史的にも重要なファクターであるといえます。

 

時代が中世に移るとグレゴリア聖歌に代表されるキリスト教音楽が、15世紀にはフランドル地方でルネサンス音楽が隆盛、16世紀にはフィレンツェでオペラが誕生し、18世紀頃からはそれまで上流階級の嗜みだった音楽が、民衆にも親しまれるようになります。そして近代以降ナショナリズムが勃興すると、民謡の影響を受けた国民学派というものが生まれ、第二次世界大戦後には、固定の概念に捉われない自由な発想を取り入れた現代音楽が生まれ、今に至っているのです。

 

 

西洋音楽の変遷

上述したような西洋音楽史における時代様式概念として、古代西洋音楽(6世紀以前)、中世西洋音楽(6〜15世紀)、ルネサンス音楽(15〜16世紀)、バロック音楽(17〜18世紀半ば)、古典派音楽(18〜19世紀初頭)、ロマン派音楽(19世紀)、近代音楽(20世紀以降〜第二次世界大戦終わり)、現代音楽(第二次世界大戦以降)などがあります。以下はそれぞれの時代で栄えた音楽になります。

 

古代西洋音楽

期間:6世紀以前
栄えた音楽:古代ギリシャ音楽・古代ローマ音楽・原始キリスト教音楽

 

中世西洋音楽

期間:6世紀頃から15世紀
栄えた音楽:グレゴリオ聖歌・ポリフォニー・イソリズム・トレチェント音楽

 

ルネサンス音楽

期間:15世紀から16世紀
栄えた音楽:ポリフォニー・コラール

 

バロック音楽

期間:17世紀初頭から18世紀半ば
栄えた音楽:オペラ・オラトリオ・カンタータなど

 

古典派音楽

期間:18世紀半ば〜19世紀初頭
栄えた音楽:ソナタ形式・交響曲・協奏曲・ピアノソナタ・弦楽四重奏曲

 

ロマン派音楽

期間:19世紀
栄えた音楽:国民楽派

 

近代音楽

期間:20世紀以降〜第二次世界大戦終わり
栄えた音楽:印象主義音楽・十二音音楽

 

現代音楽

期間:第二次世界大戦以降
栄えた音楽:前衛音楽・セリー音楽・電子音楽・具体音楽・ミニマル・ミュージック

 

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