トルコの美術・芸術文化は、オスマン帝国時代(1299〜1922)のオスマン朝美術を基礎としています。オスマン朝美術はアナトリアを中心に勃興したイスラム美術の一種で、セルジューク朝美術を基礎とし、ビザンチン美術の影響を受け発展を遂げました。オスマン帝国時代にはとりわけ、宝石細工や陶器、写本芸術の製作が活発に行われました。
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アナトリアにオスマン帝国が勃興。丸天井の建築物やミレトス陶器など特有の特徴が現れる。
メフメト2世(1432年〜1481年)によるコンスタンティノープル征服をきっかけに、オスマン様式の丸屋根のモスクが作られるようになる。1478年にトプカプ宮殿を建設。
陶芸において「イズニク赤」と呼ばれる鮮やかな赤い顔料が登場する。
建築にバロック様式の要素を採用するようになった。
西欧との交流が増えるにつれて美術の傾向は変化していき、オスマン帝国の作品はマニエリスム(ルネサンス後期の美術)の影響を強く受けるようになった。
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