戦間期のドイツ情勢をわかりやすく

戦間期とは第一次世界大戦の終結から、第二次世界大戦の勃発までの、およそ20年間の時代のことで、とくにヨーロッパ諸国では、後世の歴史に大きく関係する政治的・経済的な動きがみられました。今回は戦間期のドイツ情勢について解説しています。

 

 

復興の兆しからの大不況

第一次世界大戦後のドイツは、ヴァイマル憲法に立脚するヴァイマル共和国としてスタートしましたが、敗戦国として莫大な賠償金や植民地の放棄、軍備制限、領土縮小などを課せられ、戦後も社会的混乱は続いていました。

 

さらにアメリカなどの金銭援助もあり、どうにか安定期に入り、復興の目が見えた折に大恐慌が発生してしまいます。

 

戦間期ドイツではファシズム勢力が伸長し、ヒトラー率いるナチスの政権獲得に繋がった。

 

そして社会不安を巧みに利用・扇動し支持を拡大したファシズム政党ナチスが、1933年政権を獲得したことでヴァイマル共和国は崩壊。

 

再軍備宣言でヨーロッパに再び軍事的緊張が走る中、1939年ナチスドイツはポーランドに侵攻し、英仏の対独宣戦から第二次世界大戦が開始されてしまうのです。