第一次世界大戦において、ロマノフ朝ロシア帝国は連合国勢力として参戦しますが、想定外に長期化する総力戦・消耗戦となり、増え続ける犠牲者、物資の不足などで、政府に対する不満が高まっていたことが背景にあります。
そして1917年3月(ロシア歴2月)、我慢の限界に達した労働者達がゼネストを起こし、終わりの見えない戦争に嫌気がさした兵士もこれに合流。皇帝を退位に追い込み、ロマノフ朝を崩壊させたのです。(二月革命)
1917年2月国際婦人デーにあわせて女性労働者中心の「パンをよこせ」デモが起こり、ロシア革命の引き金となった。
その後、帝政に代わる臨時政府が組織されましたが、戦争を継続する方針をとったため、民衆の怒りを買います。それを受け、1917年11月(ロシア歴10月)、即時停戦を訴えるレーニンが武装蜂起を起こし臨時政府を打倒。権力を握ったソビエトは、社会主義社会の建設(後のソ連)を宣言したのです。(十月革命)
この二月革命、十月革命を総称してロシア革命(1905年の革命と区別するため「第二次ロシア革命」と呼ぶことも)と呼び、いずれも第一次世界大戦に対する国民の強い不満が発端となったため、「第一次世界大戦」「ロシア革命」は切っても切り離せない深い関係にあることがわかると思います。
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