海の民に襲われ、衰退したり滅びたりした都市や文明には、かなり内陸の所も含まれていますので、津波説という線はかなり薄いかと思われます。
例えばヒッタイトは海の民の攻撃を受けて衰退しますが、ヒッタイトの首都ハットゥシャは内陸の海抜1000mという位置にあります。もしも海の民の正体が津波ならば、文明が衰退するほどのダメージを受けることはないでしょう。
ただし海の民が発生した原因として、「地震や津波などの災害による大規模移住」ということならあり得る話であり、ペリシテ人など海の民の一部はその起源が地中海沿岸部にあることはわかっているので、それなりに信憑性はあるでしょう。
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