ヴェネト州の歴史

ヴェネト州の歴史

ヴェネト州は古代ローマ時代に発展し、中世にはヴェネツィア共和国の支配下に置かれた。ルネサンス期には芸術と建築が栄え、国際的な文化交流の舞台となった。本ページでは、ヴェネト州の歴史的背景や政治的変化、文化的意義を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ヴェネト州

ヴェネト州の州都ヴェネツィア


ヴェネト州(伊:Veneto)は、イタリア北東部、アドリア海沿いに広がる州です。冷涼な気候や肥沃なポー平原を背景に、小麦やトウモロコシなど農作物の栽培がさかんに行なわれ、州都ヴェネツィアを中心に観光業も発達しています。


ヴェネト州の成り立ち

ローマ征服以前、現在のヴェネト州にあたる地域は、「ヴェネト」の語源でもあるウェネティイ族(伊:Veneti)が居住していました。西ローマ帝国崩壊後は、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)領時代を経て、アドリア海を通じた東方貿易で海上覇権を築き上げたヴェネツィア共和国の支配下に治まりました。


イタリア王国領に

ヴェネツィア共和国がナポレオンの手で滅ぼされると、ロンバルディア地方と合わさり、ロンバルド=ヴェネト王国としてオーストリア帝国領に組み込まれます。しかし19世紀後半になると、オーストリア支配からの解放を目的としたイタリア独立戦争が勃発し、その結果、オーストリア勢力が一掃されたヴェネト地方は、イタリア王国に編入されることとなりました。