古代ローマの平均寿命とは?

 

古代ローマ時代の平均寿命(平均余命)は20〜25歳程度であり、80歳前後が一般的になっている現代先進諸国と比べたら、かなり短かったことがわかります。これは古代ローマに限らず、古代世界においては当たり前のことでした。

 

短命の原因

古代世界において平均寿命が短くなる最大の原因は、医療の発達していない当時においては死産により乳幼児死亡率が高かったことにあります。さらに5歳以上成長した子供は、平均で40歳程度まで生きることが出来ましたが、それでも病気や疫病、災害や戦争における重傷で今ほど長く生きられる可能性は低かったのです。

 

女性も短命だった

また女性の短命さも平均寿命を下げていました。子供が生まれても死ぬ確率が高いため、女性は一人当たり5〜6人の子供を生むことを強いられ、出産にともなう負担で多くの妊婦が死亡したのです。