フランスの鉄道事情〜欧州初の国際路線を開通〜

フランスの鉄道史は19世紀初頭にまでさかのぼります。1832年に鉱業用鉄道として、サン=テティエンヌとリヨンの間を結ぶ路線が開通し、これがフランスで最初の鉄道です。

 

次いで1837年にパリとサン=ジェルマン=アン=レーを結ぶ路線が開通し、これがパリ周辺にできた最初の鉄道となりました。さらにその4年後の1841年には、フランスのストラスブールとスイスのバーゼルとの間にヨーロッパで最初の国際路線が開通しています。

 

 

鉄道建設が国家事業に

1840年代に入り、政府が鉄道建設を支援するようになります。フランス幹線鉄道建設法が制定され、鉄道建設のペースが加速。1860年代までに、全ての主要なエリアが路線で結ばれ、現在の鉄道網の基礎が完成しました。

 

以降は地方にも目を向け、さらに細かい地域をカバーする支線の建設が進められ、第一次世界大戦が始まるころには、国内の鉄道網は約60000qにも達しました。第二次大戦後は、採算の都合で多くの路線が廃止され、全盛期より20000q縮小し、現在は約40000qの鉄道網になっています。

 

鉄道会社の統合

鉄道の需要が出たことで、数十の鉄道会社が生まれましたが、自動車の普及などで経営環境が悪化した結果、中小鉄道会社が次々と大手に統合されて、19世紀後半には6大鉄道会社にまで絞られました。

 

1938年には幹線鉄道すべて国有化され、6つの大手鉄道会社がフランス国有鉄道(SNCF:Societe Nationale des Chemins de fer Francais)に統合されました。

 

現代の鉄道建設

1981年9月には70年代から建設がスタートしていたパリとリヨンを結ぶ高速鉄道TGV(Train a Grande Vitesse)が開通、1994年にはイギリスとフランス間のドーバー海峡を結ぶ英仏海峡トンネルが開通するなど、現代になりフランスの鉄道建設はより高度で大規模なものになりました。