ギリシャの地形的特徴

 

ギリシャの国土の3分の2は山岳地帯である為、全体的に起伏が激しく、複雑に入り組んだ海岸線により、岬や入江が多いのが特徴です。

 

 

中西部の地形

ギリシャ中西部の南北には、ギリシャ最大の山脈ピンドス山脈が走っています。山域はもっとも起伏に富む地域であり、最高峰のスモリカス山(2637m)をはじめ、2000m超えの山が多くそびえたっています。

 

ギリシャの気候は、ピンドス山脈により、湿潤な西部と、乾燥し日当たりの良い東部に分かれています。

 

エーゲ海諸島の地形

エーゲ海には、高度が高く、起伏に富む島々が目立ちます。基本的に岩が多く乾燥しているので、農業生産性こそ低いですが、軍事・交易上の要衝として、古来より島々の領有をめぐり紛争が繰り返されてきました。

 

エーゲ海諸島には、クレタ島のクノッソス遺跡をはじめ、古代遺跡も多数遺されており、観光地としても人気がある島も多いです。

 

アッティカの地形

アッティカはギリシャ東南端の地方で、渓谷と平地で構成されています。平野のテッサリアは山々に囲まれた肥沃な土地であり、首都アテネを擁する、経済的にも豊かな地方となっています。

 

マケドニアの地形

マケドニアはギリシャ北部に広がる歴史的地方で、平野部と山岳部で構成されています。古代ギリシア時代に世界帝国を築いたマケドニア王国の中心地として知られます。また首都アテネに次ぐ2番目に大きな都市テッサロニキがあり、ここは東ローマ帝国時代の中心都市であったことから、中世ギリシャを象徴する街として、観光客にも人気があります。

 

トラキアの地形

トラキアはギリシャ北東部にある地方で、山、渓谷、平野など変化に富む地形をしています。主な都市はアレクサンドルポリ、コモティニなど。