東ローマ帝国とモンゴル帝国の関係とは?

東ローマ帝国とモンゴル帝国の関係

東ローマ帝国は13世紀、モンゴル帝国との外交関係を結び、共通の敵であるイスラム勢力に対抗した。交易や情報交換も行われ、一時的な安定に寄与した。本ページでは、このあたりの歴史的背景とヨーロッパ文化との関連について詳しく掘り下げていく。

東ローマ帝国とモンゴル帝国の関係とは?

東ローマ帝国の末期と、モンゴル帝国が隆盛を始めた時代は重なりますが、両国はどのような関係だったのですか?

チンギス・カンによりモンゴル帝国が創設されたのは13世紀初頭。東ローマ帝国が衰退期に入ると同時に、モンゴル帝国軍が東ローマ帝国領に侵入を開始し、両者の戦闘が開始されました。


しかしモンゴル帝国内でめまぐるしくハンが交代する中で政策も変わっていき、1299年を最後に東ローマ帝国への侵略は行われていません。陸上交易を主とする遊牧騎馬民族のモンゴル民族にとって、海上交易を主要産業とする東ローマ帝国を征服する旨味はそこまでなかったのでしょう。


モンゴル帝国が征服に力を入れていたのは、東ローマの北方地域ルーシ(ロシアであり、モンゴル帝国軍の侵略を防ぎきれなかったルーシは、13世紀から「タタールのくびき」と呼ばれる2世紀半にもおよぶモンゴル支配を経験しています。


モンゴル帝国初代皇帝チンギス・カン