ロシア革命で掲げられたスローガンとは?

フランス革命のスローガンといえば、「自由・平等・博愛」ですが、ロシア革命ではどのようなスローガンが掲げられたのでしょうか?

ロシア革命では「土地とパンと平和を」「全権力をソビエトへ」というスローガンが掲げられました。

 

「土地とパンと平和を」の背景

ロシア革命の始まりである二月革命では、「土地とパンと平和を」というスローガンが掲げられています。第一次世界大戦の長期化で、国内は深刻な不況に陥り、日々犠牲者が増えていく情勢下で、食料不足の解消と反戦を訴えるスローガンとして採用されたものです。

 

グレゴリオ暦1917年3月(ロシア歴では2月)に、ペトログラードで行われた抗議運動

 

「全権力をソビエトへ」の背景

二月革命でロシア帝政が倒れ、臨時政府が成立しますが、懲りずに戦争継続の方針をとったため、社会の大多数を占める労働者の怒りを買います。

 

そこで今度は

 

「全権力をソビエトへ」

 

というスローガンが掲げられ、即時停戦を求めるレーニン(ポリシェヴィキ)に支持が集まり、臨時政府が倒されました(十月革命)。こうしてソビエト政権が成立し、ロシア革命は完遂されたのです。