スイスの移民政策をわかりやすく解説

スイスの移民政策

スイスの移民政策は、労働力確保のために移民を積極的に受け入れてきた。だが人口の4分の1近くが外国籍となり、統合政策や国民投票での規制が課題となっている。本ページでは、スイスの移民政策や経済的背景、社会的意義などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

スイスの移民政策をわかりやすく解説

スイスは人口の4分の1(およそ200万人)が外国人が占めるヨーロッパ屈指の移民大国です。そのうちの多くはヨーロッパ出身者、中でもイタリア出身者が多く、次いでドイツ、旧ユーゴスラビア、トルコ出身者の順となっています。


移民受け入れの問題

他のヨーロッパの移民受け入れ国と同様、移民受け入れに反発する声は年々高まっており、2007年には移民排斥を掲げるスイス国民党が第一党に躍進しています。さらに2014年には国民党が出した「大量移民反対イニシアチブ(国民は次)」が国民投票で可決され、移民流入数や外国人の滞在期間に上限が設けられるようになりました。