遡れるだけ遡れば、ピザのルーツは、紀元前3000年の古代エジプトにみることもできるとされています。この時代のエジプトでは、小麦を水で溶き、発酵させてから、焼いたパンがすでに食べられていました。生地を平らな丸い形にした後、石窯に貼り付けて焼いていた為、作り方や形がピザに似ているのですね。
16世紀頃にイタリアで生まれた、小麦粉の生地に、にんにくやラード、塩などを加えて焼いた料理が、現在のピザの原形だと言われています。
ラードは元々パンを固くならないように使用していましたが、その後技術が進歩し、よりソフトな生地で、チーズや小魚などをトッピングして作られるようになりました。そして、17世紀になると、ナポリで、トマトソースとチーズを載せた、ほぼ現在の形に近いピザが生まれたのです。
ピザでも特に人気が高いマルゲリータの発祥はイタリアです。19世紀末、イタリア王妃マルゲリータがナポリを訪問し、そこでふるまわれたトマトソース、チーズ、バジルがのせられたピザを見て「イタリアの国旗に色合いが似ている」と、大変喜んだそうです。このエピソードから、そのピザがマルゲリータと名づけられて人気となり、世界中に広まっていったのです。
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