19世紀初頭から広く流行した芸術運動であるロマン主義は、絵画の世界にも深く影響を与えました。今回は、ロマン主義に立脚した絵画の特徴について詳しく解説します。

 

 

 

 

感情の表現

ロマン主義の絵画では、感情の表現が重視されました。それまでヨーロッパで主流の芸術は、理性や調和に基づいていましたが、ロマン主義の絵画は、この慣習を打破し、情緒的、個人的な表現を重んじていたのです。

 

自然への崇拝

ロマン主義の絵画は、自然への崇拝と感動を表現することに重きを置き、壮大な風景、荒々しい海、豊かな森など、自然の力強さや美しさが頻繁に描かれました。

 

神秘的な題材

ロマン主義の絵画は、神秘的な題材を好む傾向がありました。超自然的な存在、歴史的なエピソード、古代の神話など、現実を超えた世界が描かれることが多かったのですね。