カーディフの歴史

カーディフの歴史

カーディフは中世に城郭都市として発展し、近代には石炭輸出港として繁栄した。20世紀にはウェールズの首都として政治の中心地となった。本ページでは、カーディフの歴史的役割や経済的発展、ウェールズ社会での意義を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

カーディフの歴史

カーディフの街並み


カーディフ(ウェールズ語:Caerdydd)イギリス・ウェールズの首都で、サウス・グラモーガン州の州都です。ロンドンからおよそ250km、ウェールズ南東部のタフ河河口に位置しており、都市名はウェールズ語で「タフ川の要塞」という意味です。


ウェールズ議会のある同国の政治的中心地で、造船・機械・自動車・製粉・製鉄・たばこ・食品・ビール・化学など多岐にわたる工業が行われる経済中心地の他、カーディフ城やランダフ大聖堂など歴史的建造物も多い観光地としても人気があります。



ローマ人が築いた要塞が起源

1世紀末、ブリテン島の南部を征服したローマ人が、この地に築いた軍事要塞が起源といわれています。商業都市として発展しましたが、ローマ帝国末期の4世紀にローマ人が撤退すると廃れていきました。


ノルマン朝の治世で再興

11世紀末にノルマン朝ウィリアム1世が、この地にカーディフ城を建設すると、城を中心に街は再び活気を取り戻していきました


産業革命以後は、豊かなウェールズ炭田を背景とする良質な石炭の輸出で急速に発展し、世界最大の石炭積み出し港となり、港湾での仕事を求めイングランドやアイルランドから移民が流入し、人口も急激に増えていきました。