どちらも「御恩と奉公」というウィンウィンの契約関係で成り立っていることは同じです。主君は領地を保護する代わりに、諸侯からの忠誠を買う、という主従関係が前提といえます。
ただ日本の封建制の場合、家と家の間で結ばれるので、主従関係が安定し長続きするのに対して、ヨーロッパの場合個人と個人で結ばれるので、世代交代によって関係が解消され、地方で独立してしまうこともしばしばでした。
徳川幕府(1600〜1868年)の始祖・徳川家康。徳川幕府は日本史上最後の封建政権とされる。
また日本では1人の主君に仕えるのが普通でしたが、ヨーロッパでは複数の主君に仕えることも珍しくないなど、ヨーロッパの場合、主従関係というより契約関係、現代的なビジネスパートナーに近い関係であったといえます。
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