トゥールースの歴史

トゥールースの歴史

トゥールースは古代ローマ時代に発展し、中世にはオクシタニア文化の中心地となった。近代には航空産業の拠点として発展し、科学と技術の都市へと変貌した。本ページでは、トゥールースの歴史的展開や文化的役割、現代における意義を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

トゥールースの歴史

トゥールースの街並み


トゥールーズ(Toulouse)は、フランス南西部・ガロンヌ川上流の“アキテーヌ盆地と地中海の間”に位置するオート・ガロン県の県都です。パリマルセイユリヨンに次ぐ国内第4の都市かつ、運河・鉄道・道路交通の要衝およびオクシタニー地域圏の中心地でもあります。



トゥールースの産業

トゥールーズは工業がさかんですが、第二次大戦以降はとりわけ航空機工業が発達しており、ヨーロッパにおける航空機工業の一大拠点になっています。またトマス・アクィナスの墓・聖セルナン教会・聖エティエンヌ大聖堂・バラ色煉瓦の市街など、目を惹く歴史的建造物も多いことから観光業もさかんに行われています。


トゥールースの歴史

ガリア(フランスの古名)の先住民・ケルト人により築かれた集落に起源を持ちます。前2世紀末ローマ人に征服されてからは、トロサ(Tolosa)と呼ばれるようになり、現都市名トゥールースの語源となりました。5世紀からは西ゴート王国(ガリア王国)に服属し、その首府として発展。西ローマ帝国滅亡後、フランク王国の支配を経て、8~13世紀の封建時代にトゥールーズ伯領となり、ラングドック地方の商工業の中心として繁栄しました。


フランス領に

13世紀後半になると、アルビジョア十字軍の南仏征服をうけフランス王国領に。15世紀半ばから、スペインとの顔料(着色に使う粉末のこと)交易がさかんになり、フランス有数の商業都市として黄金期を迎えました。18世紀末にはフランス革命の中心地となり、19世紀以降は急激な工業発展を背景にして人口が急増していきました。