十字軍の歴史的意義とは?

十字軍の歴史的意義を教えてください。

十字軍の歴史的意義としては主に以下が挙げられます。

 

東方貿易の活性化

十字軍遠征により、東方オリエント世界との交易路が開かれ、イタリアの港湾都市(ヴェネツィア、ジェノヴァなど)を中心にヨーロッパの商業が繁栄しました。この商業的繁栄が基礎となり、14世紀以降ルネサンス文化が開化し、のちの大航海時代、産業革命の原動力となる様々な技術革新が起こったのです。

 

特に東方由来の物産でヨーロッパ人に好評を博したのが香辛料です。香辛料により、日がたって悪くなった肉でも美味しく食べられるようになり、ヨーロッパ人にとって香辛料は欠かせないものとなりました。この香辛料貿易はオスマン帝国の台頭により衰退しますが、大航海時代が始まりアジアへの航路が開拓されたことで、再興を遂げています。

 

封建制の崩壊

十字軍遠征は第一回以外は失敗続きで、呼びかけた教皇や諸侯の権威を大きく失墜させる結果となりました。その結果相対的に王権が伸長し、商業的繁栄により領主に依存しない有力市民も増えたことで、封建領主が没落し、封建社会は崩壊に向かっていきました。十字軍遠征は主権国家体制や近代市民社会成立のきっかけとなりました。