ロシア帝国の王冠にまつわる面白い話

ロシア帝国の王冠

ロシア帝国の王冠は「モノマフの帽子」や「インペリアル・クラウン」が有名だ。特にインペリアル・クラウンは戴冠式に用いられ、帝権の象徴となった。本ページでは、ロシア帝国の王冠の由来や象徴性、儀礼での役割を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ロシア帝国の王冠にまつわる面白い話

ロシア帝国では、エカチェリーナ2世の代から最後の皇帝ニコライ2世の代まで、代々決まった王冠が用いられていました。戴冠式で皇帝に受け継がれ、祝祭日や謁見、葬儀などの際にかぶられました。


ロシア帝国時代の栄華を象徴する「聖遺物」であり、評価不能な国家財産として現在もロシア連邦で厳重に保管されています。


王冠の制作

ロシア帝国の王冠は、スイス人宝石商とスイス人細工師により、4時間以上の戴冠式に耐えられるよう「2キロ以下」という条件の下作られ、5千個以上の宝石(計2858カラット)が散りばめられていました。


サイズについては、次の皇帝に受け継がれる際に、皇帝の頭のサイズに合わせて調整されていました。


戴冠式でのエカチェリーナ2世


王冠の拡大