スウェーデンは、発明家ノーベルとその遺言によって設立されたノーベル賞から音楽配信サービスSpotifyまで、世界的に影響力があるものが生まれた国です。ここではそんなスウェーデンの音楽について簡単に紹介しています。
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スウェーデンの民族音楽は、ポルスカと呼ばれる伝統舞踊とたいていセットで演奏されます。ポルスカにも地域ごとに多くのバリエーションがあり、リズムが異なるので、それに合わせて演奏される音楽にも少しずつ違いがあり、即興のセッションが行われることも多くあります。
そのような民族音楽の演奏に使われる楽器の一つに、13世紀ごろに成立したと思われるニッケルハルパという楽器があります。ギターとピアノとヴァイオリンが合体したような奇妙な見た目のこの楽器には、共鳴弦がたくさん張られているので、独特のやわらかい響きが魅力です。
また、北欧一帯の先住民であるサーミ人たちは、精霊信仰と深く結びついたヨイクと呼ばれる即興歌の文化を持っています。
サーミ人は、12世紀以降の北欧の諸国家による国境規定やキリスト教化によって徐々に居住地を奪われ、音楽を含む伝統文化も消滅の危機に瀕していましたが、20世紀の後半から民族意識の復興の動きがさかんになりました。
スウェーデンでも、現代的なヨイクを含め、多くのサーミ文化が発信されています。
スウェーデンは、近代になって有名なアーティストを多く輩出しています。ABBAやアヴィーチーは、世界的に有名になったスウェーデン発のアーティストです。また、ラスマス・フェイバーやマックス・マーティンをはじめ、音楽プロデューサーとして高く評価されている人たちもいます。
ヴェーセン『Viruspolska』
ヴェーセンはスウェーデンの民族音楽バンドで、ニッケルハルパを中心にした伝統的な楽曲を多くリリースしている。
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