古代ローマで発明された技術とは?

 

古代ローマは古代世界において最大最強を誇った史上類を見ない大帝国として有名ですが、その強大な国力を支えたのが、ローマの保有した古代とは思えないくらい高度なテクノロジーです。ここではローマ人により発明された、とくに優れた発明、技術を紹介したいと思います。

 

 

ローマ水道

古代ローマではローマ水道と呼ばれる、非常に高度な技術が使われた長大な水路が建設されていました。古代世界はもちろん、ローマ帝国滅亡後も、1000年以上ローマ水道に匹敵するものは作られませんでした。一部は現代においても使われ、2000年以上水を供給し続けているのだから驚きです。

 

クロアカ・マキシマ

クロアカ・マキシマは、古代ローマの都市が備えていた下水システムのことです。古代世界では汚物は垂れ流しという状態は珍しくなかったのですが、公衆トイレや工場、公衆浴場などに下水をひき、汚物を近くの河に排出するシステムを構築し、衛生状態を大きく改善しました。

 

ローマン・コンクリート

ローマの様々な建築物・・・コロッセオ、神殿、水道橋や道路などのインフラに使われた建設材料をローマン・コンクリートといいます。古代に作られたものとは思えないくらい強度に優れ、現在もその強度の秘訣はなんだったのか研究が進められています。ローマのパンテオン神殿はとくにローマン・コンクリート建築として有名で、無筋コンクリートによる世界最大のドームといわれています。