イタリアの国名の由来

イタリアの正式名称はイタリア共和国(Repubblica Italiana)です。19世紀に始まったイタリア統一(リソルジメント)運動の結果、1861年に君主制の「イタリア王国(Regno d’Italia)」として成立し、戦後の1946年に共和制へ移行したことで、現在の国号に改編が行なわれました。

 

「イタリア」の語源

「イタリア」という国名の由来については諸説ありますが、有力視されているのは、古代イタリア半島南部のカラブリア地方に住んでいた原住民の名に由来するというものです。

 

前6世紀頃、カラブリア地方の原住民は、仔牛をトーテム象として崇拝する習わしから、古ラテン語で「仔牛」を意味する「ビタロス(vitulus)」と呼ばれていました。やがてビタロスが訛って「イタリア」に変化し、現在のイタリア半島に住む人々を指すようになったとされています。

 

国名としてイタリアという名を使ったのは、ナポレオン統治時代のイタリア共和国(1802年-1805年)が最初です。その後は19世紀半ばにサヴォイア家主導でイタリア統一が達成されたことで、ほぼ現在と同じ領土を持つ国家として、「イタリア」の国号を使用するようになりました。