トスカーナ大公国

トスカーナ大公国(伊:Granducato di Toscana)は、16世紀から19世紀にかけ現在のトスカーナ州全域を支配した、フィレンツェを首都とする国家です。16世紀後半フィレンツェ公国を前身として成立し、19世紀後半、イタリア統一運動(リソルジメント)の中でサルデーニャ王国に併合されていきました。

 

トスカーナ大公国の歴史

繁栄

トスカーナ大公国は、1569年、フィレンツェ公国のコジモ1世が、ローマ教皇ピウス5世からトスカーナ大公の位を授けられたことで成立しました。以来大公位はメディチ家が代々世襲していきました。この国が栄えていたのは、とりわけコジモ1世(1569〜74年)からフェルディナンド1世(1587〜1609年)の治世であり、コジモ1世が行政改革や優れた外交で政治を安定させ、フェルディナンド1世が税制改革により商業・農業の成長を促進し、高度経済成長を実現させました。

 

滅亡

17世紀以降は衰退を始め、スペイン継承戦争(1701〜13年)の結果、オーストリア・ハプスブルク家の支配下に。さらにジャン・ガストーネ(在位:1723〜37年)が没しメディチ家の血筋が断絶すると、大公位も同家が継承することになりました。しかし19世紀中期からサルデーニャ王国主導でイタリア統一運動が活発化すると、イタリアからオーストリア勢力が次々と駆逐されていき、1860年にはついに滅亡。翌年成立のイタリア王国の一部になりました。

 

 
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