バースの歴史

バースロンドンの西方約150q、イングランド南西部に位置する都市です。「ジョージアン様式」と呼ばれる中世の風情ある街並みが見られるバース市街を擁し、3つの源泉を持つ“国内最大の温泉場”ということもあり、イングランド有数の観光地にもなっています。地名は「風呂(Bath)」に由来。

 

 

ローマ支配による繁栄と衰退

バースはもともとケルト人の集落で、源泉は彼らにとって信仰の対象であったといわれています。紀元1世紀、ローマ人が統治するようになると、大浴場や神殿が建設され、都市化が進んでいきました。しかし5世紀以降、ローマがブリテン島の支配を放棄したためまもなく都市は廃墟と化しています。

 

温泉都市として再興

一度廃墟となったバースを再建したアルフレッド大王

 

七王国のアルフレッド大王(在位:871〜99年)が町を再建して以降は、美しい街並みが戻るとともに、富裕層が訪れる保養地として再び活気が戻すようになります。第二次世界大戦ではドイツ軍の空襲を受け、多くの伝統的建物が破壊されましたが、戦後は再建され、国内有数の温泉都市として復興を遂げていきました。