ヨーロッパの住宅は外観だけでなく、中まで見てみると、さらに日本の住宅とは異なる点が色々と見つかり面白いです。今回は日本人が見たら違和感や新鮮味を感じるようなヨーロッパ住宅の特徴を紹介したいと思います。
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ヨーロッパの建築史は、その多様な文化や歴史を通じて形成され、世界中の建築に影響を与えてきました。以下では、ヨーロッパ建築史の重要な時期とその特徴、著名な建築物、そしてそれが現代の建築に与えた影響について詳しく解説します。
ヨーロッパ建築史は古代ギリシアとローマから始まります。ギリシアの神殿や円柱、ローマのアーチやドームなどは、後の建築に大きな影響を与えました。これらの構造は、宗教的、政治的な重要性を象徴し、効果的な空間利用と美的要素を兼ね備えています。
中世のヨーロッパでは、ロマネスク建築からゴシック建築へと変遷しました。ロマネスク建築は厚い壁と小さな窓が特徴で、ゴシック建築は細長い窓と尖塔で知られています。これらのスタイルは、教会や修道院建築で顕著に表れています。
ルネサンス期には、古代ローマとギリシアの建築様式が復興し、その後のバロック、ロココ、ネオクラシック、モダニズムへと進化しました。これらの時期には、技術的革新と美的理想が結びつき、ヨーロッパ各地に多様な建築スタイルが生まれました。
ヨーロッパの建築史は、時代を超えた美学と革新的な技術の融合を見ることができます。古代から現代に至るまで、ヨーロッパの建築は、文化、政治、宗教の影響を受けながら進化し、世界の建築に大きな影響を与えてきたのです。
ヨーロッパの住宅にはレンガや石で外壁を積み上げてつくった家が多いです。レンガの生産技術は古代ローマ時代より受け継がれてきたもの。高品質なレンガで構築された家は耐久性が抜群で、子や孫の世代が修復を繰り返し住み続けた、築何百年という家も珍しくありません。
ヨーロッパの歴史ある建築物が昔のままの姿を保ち続けられるのは、材質・構造上の要因と、良質な石材の調達が容易な環境、地震が少ない、などの自然環境的要因が重なっているためといえます。【関連記事:ヨーロッパに地震が少ない理由】
ヨーロッパの住宅のキッチンには収納スペースがたくさんあります。対面キッチンよりも、壁付けキッチンや独立型のキッチンが多いです。また驚きなのが、洗濯機が設置されていることが多いということです。これは上で解説したことにも関連しますが、ヨーロッパでは古来より修復を繰り返した築何百年という家に住んでいることも多いので、昔の家の構造的に水回りはキッチンにしかなく、必然的に洗濯機はキッチンに置くことになるからです。
ヨーロッパのキッチンのシンクは2つに分れていることが多いです。水が貴重なヨーロッパでは、水を流したまま食器を洗うことはしません。作り置きしておいた片方のシンクの洗剤液で食器をごしごし洗い、もう一方のシンクですすぐ、という使い方が一般的なのです。とはいえ最近は食洗機が主流になり、こういった洗い方をする家庭は減ってきています。2つになっているシンクは1つ分の大きさが小さいので、鍋など大きなものを洗うのが難しいという欠点もありますよね。
ヨーロッパは親戚や友人を招いてパーティをすることが多いので、食事専用の部屋としてダイニングルームがキッチンとは独立している場合が多いです。日本でも文明開化以後、このスタイルを模倣した西洋風住宅が増えました。
ヨーロッパは二重窓や三十窓の家が多いです。窓に厚みがあるので、断熱性や防犯性、防音性などに優れていますね。断熱効果で結露も出来にくいので、カビが生えにくく、住宅が長持ちします。日本でも二重窓を採用する家は増加傾向にありますが、普及率はまだまだ20%程度と低いです。
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