レコンキスタと大航海時代開幕の関係とは?

約800年続いたレコンキスタはグラナダの陥落で幕を閉じますが、スペインからイスラム勢力が一掃された後でも、イスラム文化の影響は色濃く残りました。

 

アルハンブラ宮殿などに代表されるイスラム様式の建物や、イスラム音楽、アラビア語由来の訛りなど、その文化までもは遂に駆逐できなかったといわれています。

 

そしてイスラム支配時代に蓄積された知識や技術が大航海時代への開幕へと大きく影響しています。

 

イスラムの遺産を活用

ローマ帝国分裂後のヨーロッパは混迷を極める一方、イスラム教国は発展が著しくイベリア半島侵攻は後のポルトガル、スペインの技術力や文化に大きな影響をもたらしました。

 

レコンキスタでイスラム勢力を駆逐したポルトガル・スペインですが、イスラム教徒の知識や造船技術などの遺産は大いに活用し、キリスト教の布教活動や豊富な資源の眠る新天地、インドの香辛料を求め、大西洋航海へと乗り出したのです。

 

大航海時代の幕開け

大航海時代はレコンキスタの一環として、ポルトガルがアフリカ大陸に進出したことから始まります。その後アフリカ最南端の喜望峰、インドへと到達し貿易を独占します。

 

遅れること3世紀、レコンキスタを完了させたスペインはポルトガルに対抗するように西回りの航路を開拓しアメリカ大陸を発見するに至ります。

 

こうしてそれまでヨーロッパの田舎に過ぎなかったポルトガル・スペインは、新天地開拓により莫大な利益をあげ、ヨーロッパの主役として躍り出るようになりました。

 

大航海時代の先駆けとなったポルトガル・スペイン両国は、トルデシリャス条約(1494年)で世界の富を勝手に二分してしまうほど、すさまじい勢いをもっていたのです。