聖エリザベート教会の特徴や歴史

聖エリザベート教会の特徴や歴史

聖エリザベート教会

 

ヨーロッパの教会はどれも、厳かな雰囲気や歴史の重みを感じるさせるもの。ドイツ・ヘッセン州マールブルクに位置する聖エリザベート教会もその例に漏れず、深い歴史とそれに裏付けされた意匠を持つゴシック建築の傑作です。ここではそんな聖エリザベート教会の特徴や歴史を簡単に紹介していきます。

 

 

聖エリザベート教会の特徴

特徴@「ゴシック様式の建築」

聖エリザベート教会は、ゴシック様式の建築物で、尖塔や細長い窓、ちりばめられた緻密な彫刻が特徴です。

 

特徴A「カラフルなステンドグラス」

教会内部には、色とりどりのステンドグラスが飾られています。日差しを受けると、その色彩が部屋全体に広がり、まるで天国のような雰囲気を演出してくれます。

 

特徴B「静寂な祈りの空間」

聖エリザベート教会は、一歩入ると、市内の喧騒とはまるで別世界のような静けさです。訪れる信者の人々は、その静寂に満ちた空間で、心からの祈りを捧げることができるのです。

 

聖エリザベート教会の歴史

1235年、聖女エリーザベトが列聖された年に、この教会の建設が開始され、1340年にようやく完成をみました。宗教改革が起こった16世紀以降は、プロテスタントの礼拝地となっています。それまで、聖女エリーザベトの聖遺物が教会内に保管されていましたが、宗教改革時に移動され、現在、これらの聖遺物は他の国の修道院や博物館に展示されています。

 

聖エリザベート教会の歴史年表

 
  • 1235年:聖女エリーザベトが列聖。教会の建設開始。
  • 1238年:教会が奉献。
  • 1340年:塔の建設完了。
  • 16世紀:聖女エリーザベトの聖遺物が教会から移動/多くの修道僧がプロテスタントへ改宗
  • 1945年〜(第二次世界大戦後):ヒンデンブルク大統領の遺骸がエリザベート教会に安置。フリードリヒ王の遺骸も一時的に安置。