ヨーロッパに降る「赤い雪」の正体〜サハラ砂漠が発生源か〜

ヨーロッパ、特にフランスパリで有名ですが、春先にほのかに赤い雪が降ることがあり、まるで血に染まったような雪面が形成され、何とも不気味な様相をなしています。

 

赤い雪が降る理由

核攻撃や核実験が行なわれた場所では、有害な放射性物質を含む黒い雨が降った例がありますが、これを想起して「赤い雪も似たようなもので危ないのでは…」と不安に思う人もいるかもしれません。しかし赤い雪が赤いのは、有害物質が原因ではなく、「赤みを帯びた砂粒」が雪の核になっていることが原因です。決して危ないものではないので、ヨーロッパに行った時、万が一赤い雪に遭遇しても安心してください。

 

赤い砂粒の発生源

赤い雪の原因となる赤い砂粒は、アフリカの赤土に覆われた乾燥地帯「サハラ砂漠」が発生源。サハラ砂漠の砂が、上空に吹く南風にのってヨーロッパまで運ばれ、雪の核になっています。

 

サハラ砂漠は約1万平方キロメートルの広さを誇る世界最大級の砂漠です。この砂漠は、

 

  • 年間通してほとんど雨が降らない
  • 最高気温は摂氏50度以上
  • 最低気温は氷点下

 

という、乾燥と高低差の激しい気象条件のため、地表の風化が激しく進行し、風で砂はさらに細かい赤土状の粒子となり舞い上がります。舞い上がった細かい砂は、風にのり、年間100万トンもの量がヨーロッパに運ばれていくのです。